レッジョエミリアの対話|思考力の成長

対話はレッジョエミリアアプローチで最も大切にされていることです。活動の中での人間関係や学びの中で重要な役割を果たしています。しかし、その影響が思考力に及ぼす力は、驚くべきものがあります。本記事では、レッジョエミリアアプローチにおける対話がなぜ思考力を生み出すのか、そのメカニズムや重要性について探求していきます。

1. アイデアの交換と多様性:

レッジョエミリアアプローチの対話を通じて異なる視点やアイデアが交わることで、新たな視点が生まれ、思考の幅が広がります。異なるバックグラウンドや経験を持つ友達・先生との対話は、多様性を生み出し、これが思考の豊かさにつながります。

2. 問いかけと深い探求:

対話は問いかけを重視し、子ども達の深い探求力を誘います。私たちはそれを”誘発”(invitation)といいます。いかに探求できるような環境をつくるか。相手との対話を通じて疑問を共有し、それに対して深堀りしていくプロセスは、子どもたちの思考力を高めるうえで不可欠です。問いかけは新たなアイデアや理解の出発点となります。

3. コミュニケーションスキルの向上:

対話はコミュニケーションスキルを磨くものです。相手の意見を尊重し、自分の考えを明確に伝えることは、思考力を発展させるだけでなく、友達同士・人と人との関係の円滑なコミュニケーションの基礎ともなります。

4. 知識の組み合わせと理解の深化:

対話を通じて得た、情報や洞察は自分の知識と組み合わされることになり、より深い理解となります。人との対話は、単なる情報収集以上に、自分の知識を整理し、結びつけ、深めるプロセスをもたらします。現在の子どもが持っている認知を揺るがし、”もっと知りたい”を増やす環境をつくるのがレッジョエミリアアプローチです。

まとめ

対話は思考力を鍛える最も重要なスキルであり、レッジョエミリアアプローチでは、新しいアイデアや洞察を生み出す力を養えます。常に友達や先生とのコミュニケーションを通じて、自分の思考を揺るがし、発展させることができるのは、レッジョエミリアアプローチの丁寧な対話があるからです。積極的な対話を通じて、未来を創る子ども達のより深い思考力を培っていきたいものです。


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